development story
開発物語
重機安全ポール
新しい発想をカタチに
アラオの斬新なアイデアが安全対策に新しい風を吹き込んだ。
工事現場の事故を防ぐため、さまざまな対策が進んでいます。まず重要なのが、物的な要因である機械設備等の安全対策です。その一つとして、稼働する重機周辺の危険エリアに作業員が侵入しないよう注意喚起する重機接触防止装置が導入されるようになりました。
例えば超音波センサーやステレオカメラが人の接近を検知し、警報を発信するなどの装置です。これら大がかりな装置は、効果はあっても価格が高いという難点がありました。
そこでアラオは、「重機に人が接触しないよう注意喚起の役割を果たすこと」しかも「もっと手軽に使えてローコストであること」を主眼に、ゼロから発想。そして生み出したのが重機安全ポールです。重機に長いパイプを強力マグネットで取り付けて人の接近を防ぐという、極めてシンプルでプリミティブな製品です。
海外での手応えを得て発売。「手軽でコスト削減効果あり」と、大好評。
開発のきっかけは2010年代半ば、アラオが大手ゼネコンの海外進出による需要の刈り取りにも注力し始めたころ。シンガポールでの工事において、重機接触防止装置の働きをする手軽でローコストな設備を求める案件に対して考案し、受注に成功しました。
が、これが果たして、本来の重機接触防止装置が使われている日本の市場でも受け入れられるだろうか――発売が懸念されたのも事実です。
しかし発売するや、簡便さとコスト軽減への貢献、そして、パイプ部分は劣化や汚れた時に交換でき、現場ごとに刷新できるという利点は、日本の現場でも大歓迎され、たちどころにヒット商品となりました。
改良を加え、さらに進化。強力マグネット活用製品の開発にも拍車。
2020年秋には、ご好評に応えさらに改良を加えた新タイプが登場。
改良ポイントは、ポールの下垂・落下を防止する性能の強化です。従来も衝撃による落下を防ぐ防振機能付きでしたが、さらに工夫。
パイプが強力マグネットの接合部に、よりしっかりつながる構造にするとともに、使用事例を基にポールの長さを最適化して安定性を高め、見た目もスッキリさせました。
なお、重機安全ポールの販売実績を積む中で、お客様のご要望に応じて開発した関連製品として、「重機安全プレート」もラインアップ。これはポール部が「立入禁止」の文字入りプレートになっており、視認性がより高く、プレート部は人体が当たっても安全な柔軟性のある材質を採用しています。
現状にとらわれずに自由に発想し、かつ、現状に満足することなく進化するアラオの重機安全ポール。強力マグネットを初めて採用したアラオ製品でもあり、2010年代半ば以降、強力マグネットを有効に活用した他の製品開発を後押しするきっかけにもなりました。
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